唯と阿と相い去ること幾何ぞ

あらゆる競争原理から降りて、何も無くって、おだやか。

なにがガチャで何がガチャでないのかよくわからない(ファイアーエムブレム ヒーローズ)

さて、世間ではガチャだガチャだとお子様たちが騒がしいのだけれど、はて何をもってして「ガチャ」で、なにをもってして悪とするのかわからなくなってしまったので、ちょっと考えてみようじゃないか、と。

ファイアーエムブレム ヒーローズ

fire-emblem-heroes.com

ことの発端は、任天堂が2017年2月2日にリリースするスマートフォンタブレット向けゲーム「ファイアーエムブレム ヒーローズ」。これに抽選・確率でキャラクターを手に入れる遊びが組み込まれており、この機能を指して「ガチャだ!ガチャだ!」と騒いでいるようす。

一方、任天堂の発表であるニンテンドーダイレクトファイアーエムブレム ダイレクト)を確認すると、以下の点が読み取れる。

  • どのキャラクターが手に入るのかは抽選方式(大枠の武器属性は選択可能)
  • 同じキャラクターであっても「レア度」は異なる。
  • どのキャラクターであっても「最高レア」まで育成可能。
  • 過去作のキャラクターを使いたいのであれば抽選方式により手に入れる必要があるが、どうやらそれは必須ではない模様。

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こうなってくると、「ファイアーエムブレム ヒーローズ」における「レア度」は、最早「そのキャラクターのレベル(成長度合い)」程度の意味合いでしかないように見受けられる。通常のガチャにおける「レア度」はそのまま「アイテム(もしくは武器、カードなど)の性能・スペックの強さ」と同じ意味合いをもっているのに対し、面白い意味付けであるなぁ。

”どのキャラクターであっても「最高レア」まで育成可能”という、この点を見逃すと、頭の悪いお子様みたいな議論しかできなくなってしまうので、留意願いたい。

ガチャとはなんであろうか

さて、では「ガチャ」とはなんであろうか。大別して二つの定義付けが出来るように思う。

  • 定義A 射幸心を煽らなくとも「抽選・確率方式」であれば、それ全てを「ガチャ」とみなす。
  • 定義B 過度に射幸心を煽るものが「ガチャ」であり、適度なものであればそれは「遊び」として許容される。

定義A(射幸心を煽らなくとも「抽選・確率方式」であれば、それ全てを「ガチャ」とみなす)において、ならば「御みくじ」や「福袋」、「雑誌のプレゼント企画」なども抽選・確率方式なわけだけれど、「この店は新年早々ブランドもののバッグでガチャを導入している!けしからん!不適切!不適切!」と騒ぐのでしょうか。どうなんですか?

今回の「ファイアーエムブレム ヒーローズ」では、特定のキャラクターに愛着を持つプレイヤー向けて抽選方式が用意されている一方で、そこに興味を持たないひとはそのままスルーしてプレイできるように見受けられる。「レア度」は「キャラクターの成長度合い」程度の意味しかもっておらず、全てのキャラクターを「最高レア」まで育成可能だとしたら、それは「過度に射幸心を煽っている」とは言い難いように思われるが、さて定義B(過度に射幸心を煽るものが「ガチャ」であり、適度なものであればそれは「遊び」として許容される)において、今回はなにが問題になってくるのであろうか。

さて、ではこれまで一般的に言われる「ガチャ問題」は、そもそもとして何が問題であったのか。

  • 過度に射幸心を煽り、重課金させる構造になっていた → ゲームというコンテンツそのものに対価を支払わせるのではなく、「負けて悔しい」「もっと勝ちたい」「みんなから尊敬されたい」といった一時的な感情に対してお金を使わせる構造になっていた
  • ある一定以上の性能をもったアイテム(または武器やカード)を手に入れないとゲームそのものを楽しめない(すすめることができなくなる)構造になっていた

まとまらない

はてさて、今回「ガチャだ!ガチャだ!不適切!」と騒いでおられるお子様たちは、何を問題視して、どこに向かいたいのでしょうか。さっぱり理解できません。

さて、みなさんはどうお考えでしょうか?